menu

Newsお知らせ

宝塚市で共働き夫婦が家を探すなら|通勤時間だけで決めない7つのポイント

結論|「年収が高い方の職場に近い家」が正解とは限りません

共働きのご夫婦から、

「夫婦の職場が違う方向なんですが、どちらに近い家を選べばいいですか?」

と相談されることがあります。

例えば、

夫:年収800万円
妻:年収400万円

だったとします。

数字だけを見ると、

「年収が高い夫の職場に近い方が合理的」

と思うかもしれません。

でも、家探しは年収だけでは決められません。

通勤時間。

保育園や学校への送迎。

出勤時間。

退勤時間。

家事分担。

子どもと過ごす時間。

そして、

その場所へ引っ越したことで、今の働き方を続けられるか。

ここまで含めて考える必要があります。

宝塚市を中心に17年以上、住宅購入のご相談に携わってきた経験から、今回は共働き夫婦が家の場所を決める前に確認したい7つのポイントを解説します。


この記事で分かること

  • 共働き夫婦が家の場所を決める考え方

  • 年収が高い方の職場を優先すればいいとは限らない理由

  • 夫婦それぞれの通勤時間の比較方法

  • 保育園・学校の送迎を住宅選びに入れる理由

  • 通勤時間が働き方や収入へ与える影響

  • 宝塚市で家探しするときの生活動線の見方

  • 夫婦で候補エリアを決める方法


実例|夫は80分→35分、妻は25分→70分

実際にご相談いただいたご夫婦です。

現在の通勤時間は、

夫

片道80分

妻

片道25分

でした。

そして候補になった住宅へ引っ越すと、

夫

片道35分

妻

片道70分

になります。

物件価格は、ほぼ同じ。

ご主人は、

「僕の方が年収も高いし、僕の職場に近い方が合理的ですよね」

と話されました。

確かに、

年収800万円と400万円。

住宅ローン返済を考えても、ご主人の収入は重要です。

でも、

このご家庭にはもう一つ確認しなければならないことがありました。

保育園の送り迎えです。


1.通勤時間だけでなく「送迎」まで入れて考える

奥さまは毎日、

朝、

子どもを保育園へ送る。

↓

仕事へ行く。

↓

夕方、

仕事を終える。

↓

保育園へ迎えに行く。

↓

帰宅する。

という生活をしていました。

現在、

職場までは片道25分。

だから今の勤務時間でも、

なんとか保育園のお迎えに間に合っています。

でも候補の住宅へ引っ越すと、

通勤は片道70分。

そこで奥さまから、

「ここに住むなら、時短勤務に戻らないと難しいかもしれません」

という話が出ました。

この瞬間、

家選びは、

「夫と妻、どちらの通勤を短くするか」

だけではなくなります。


2.家族全体の通勤時間を計算する

候補の住宅へ引っ越すと、

ご主人は、

80分 → 35分。

片道45分短くなります。

往復なら、

1日90分短縮。

一方、

奥さまは、

25分 → 70分。

片道45分増えます。

往復なら、

1日90分増加。

つまり、

家族全体で見ると、

通勤時間の合計はほぼ変わりません。

変わるのは、

誰がその90分を背負うのか

です。

ここがこのご相談で大切なポイントでした。


3.ご主人に戻る90分をどう使えるかを見る

ご主人の通勤が1日90分短くなる。

これはかなり大きな変化です。

例えば、

月20日勤務なら、

約30時間。

年間240日勤務なら、

約360時間。

単純計算で、

年間15日分

です。

もちろん勤務日数によって変わります。

でも、

毎日90分は小さくありません。

その時間があれば、

  • 保育園へ送れる

  • 迎えに行ける

  • 夕食を作れる

  • 子どもをお風呂に入れられる

  • 家事を分担できる

  • 子どもと過ごせる

可能性があります。

つまり、

ご主人の職場に近い住宅を選ぶことで、

単にご主人が楽になるだけではなく、

家庭内の役割分担そのものを変えられる可能性がある

ということです。


4.妻の年収400万円も「家族の収入」として考える

ここでもう一つ大切なのが、

奥さまの仕事です。

夫800万円。

妻400万円。

と並べると、

どうしても800万円を守る方が重要に見えます。

でも、

家族として考えれば、

世帯年収は、

1,200万円

です。

奥さまの400万円も、

住宅ローン。

教育費。

生活費。

貯蓄。

旅行。

老後資金。

を支える大切な収入です。

候補の家を選ぶことで、

奥さまの通勤が片道70分になる。

もしそれによって、

時短勤務。

勤務日数の減少。

転職。

退職。

などにつながれば、

家族全体の収入が変わる可能性があります。

だから、

800万円と400万円を競わせる

のではありません。

見るべきなのは、

世帯1,200万円の働き方をどう維持するか

です。


5.物件価格が同じでも「家族が払うコスト」は同じではない

今回の候補住宅は、

価格がほぼ同じでした。

でも私は、

同じ価格の家だとは考えませんでした。

家族が負担するのは、

住宅価格だけではないからです。

例えば、

目に見えるコストは、

  • 住宅ローン

  • 管理費

  • 修繕積立金

  • 固定資産税等

  • 駐車場代

などです。

でも、

目に見えにくいコストもあります。

  • 通勤時間

  • 送り迎え

  • 家事負担

  • 働き方

  • 時短による収入変化

  • 子どもとの時間

  • 夫婦の疲労

です。

同じ4,000万円の家でも、

毎日2時間余計に移動する住宅と、

生活動線が整う住宅では、

家族にとっての負担は同じではありません。


6.「駅徒歩○分」より先に平日の生活動線を見る

不動産広告には、

駅徒歩10分。

3LDK。

70㎡。

4,000万円。

築10年。

など、

たくさんの数字が載っています。

もちろん、

すべて大切です。

でも共働きのご家庭では、

それと同じくらい確認してほしい数字があります。

  • 夫の家を出る時間

  • 妻の家を出る時間

  • 保育園までの時間

  • 学校までの時間

  • 夫の帰宅時間

  • 妻の帰宅時間

  • 送り迎え担当

  • 夕食時間

  • 子どもの就寝時間

です。

その家に住んだら、平日の生活が本当に回るのか。

ここを確認します。


7.候補の家に住んだつもりで「平日の24時間」を書く

共働き夫婦の家探しで、

ぜひやってほしい方法があります。

候補物件に住んだつもりで、

夫婦それぞれの平日を書き出してみてください。

例えば、

妻

6:30 起床
7:30 保育園へ
8:00 出勤
9:00 仕事開始
17:30 退勤
18:30 保育園
19:00 帰宅

夫

6:30 起床
7:20 出勤
8:30 仕事開始
18:00 退勤
19:30 帰宅

という形です。

候補の住宅ごとに作ります。

すると、

物件資料だけでは見えなかった問題が出てきます。

例えば、

「この家だと保育園のお迎えに間に合わない」

「夫が30分早く帰れるから送迎を分担できる」

「夕食が毎日20時を超える」

「朝5時台に起きないと間に合わない」

などです。

家は、

休日だけ暮らす場所ではありません。

月曜日から金曜日まで、普通に生活できること

が重要です。


「時間」を全部お金に換算する必要はない

通勤時間について、

「1時間を時給換算すると年間○万円の損」

という考え方もあります。

一つの見方ではあります。

ただ、

私はすべてを金額に変換する必要はないと思っています。

例えば、

子どもと過ごす30分。

夫婦で夕食を食べる時間。

一人で休む時間。

家事をする時間。

これらに、

必ず値段を付ける必要はありません。

でも、

値段が付いていないから価値がないわけでもありません。

時間も、

家族にとって大切な資産です。


「夫の通勤」か「妻の通勤」かの二択にしない

今回の相談で重要だったのは、

ご主人の90分を優先するか。

奥さまの90分を優先するか。

だけで考えなかったことです。

例えば、

ご主人が近くなれば、

送迎を担当できる。

家事も分担できる。

奥さまは送迎から解放される。

でも、

奥さま自身は毎日70分通勤する。

その働き方を何年間続けられるのか。

子どもが保育園を卒園したら?

小学校へ上がったら?

在宅勤務は?

勤務地変更は?

転職の可能性は?

こうして整理すると、

「夫側」

「妻側」

だけではなく、

家族全体で一番負担が少ない場所

を考えられるようになります。


中間地点が正解とも限らない

夫婦の勤務先が反対方向だと、

「じゃあ真ん中に住めば公平ですよね」

と思うことがあります。

これも、

必ずしも正解ではありません。

例えば、

夫の職場まで60分。

妻の職場まで60分。

なら数字は公平です。

でも、

妻だけが保育園の送り迎えを担当する。

夫だけ車通勤。

妻は電車+バス。

夫は在宅勤務が週3回。

妻は毎日出社。

という条件なら、

距離の真ん中と、

生活負担の真ん中は違います。

地図上の中間地点=家族にとって公平な場所

とは限りません。


共働き夫婦なら「出社頻度」も確認する

最近では、

毎日出社ではない働き方もあります。

例えば、

夫は週5日出社。

妻は週2日在宅。

なら、

妻の職場から多少離れても負担は限定的かもしれません。

逆に、

夫は週2日在宅。

妻は毎日出社。

なら、

年収だけで夫側へ寄せる必要はないかもしれません。

確認したいのは、

  • 出社日数

  • 在宅勤務

  • フレックス勤務

  • 勤務時間

  • 転勤可能性

  • 異動可能性

です。

現在の勤務先までの距離だけで30年住む場所を決めない

という視点も大切です。


子どもの成長で生活動線は変わる

保育園時代は、

送迎が重要です。

でも、

子どもが成長すると、

生活動線は変わります。

小学校。

中学校。

高校。

習い事。

塾。

部活動。

などです。

だから、

「今保育園が近いから」

だけで決めるのではなく、

5年後、10年後にどう変わるか

も少し考えます。

もちろん、

未来を完璧に予測する必要はありません。

ただ、

現在の送迎だけに合わせ過ぎて、

その後の暮らしが不便にならないかは確認しておきたいところです。


宝塚市で共働き夫婦が家を探すときのポイント

宝塚市から大阪方面へ通勤されるご家庭もあります。

宝塚。

宝塚南口。

逆瀬川。

小林。

仁川。

中山寺。

山本。

など、

エリアによって、

駅までの距離。

利用路線。

坂道。

車移動。

学校。

保育施設。

買い物環境。

などが変わります。

そのため、

単純に、

「大阪まで○分」

だけで判断しないことが大切です。

例えば、

駅まで徒歩10分でも坂道がある。

駅まで徒歩15分でも平坦。

JRと阪急の両方を使える。

車で保育園へ送りやすい。

帰宅途中にスーパーへ寄れる。

こうした生活動線まで含めて比較します。


共働き夫婦が家の場所を決める前の7つのチェックポイント

① 夫婦それぞれの通勤時間

片道だけでなく、

往復で比較します。


② 出社頻度

週5日なのか。

在宅勤務があるのか。


③ 保育園・学校への送迎

誰が送るのか。

誰が迎えに行くのか。


④ 帰宅時間

夫婦どちらが先に帰れるのか。


⑤ 家事分担

通勤時間が変われば、

家事分担も変えられるかもしれません。


⑥ 働き方への影響

時短勤務。

転職。

退職。

などが必要にならないか。


⑦ 将来の変化

子どもの成長。

勤務地変更。

在宅勤務。

なども考えます。


共働き夫婦の家探しチェックリスト

□ 夫婦それぞれの片道通勤時間を確認した

□ 往復時間で比較した

□ 平日の通勤時間帯にルートを確認した

□ 出社頻度を確認した

□ 保育園・学校への送迎担当を決めた

□ 夫婦それぞれの退勤時間を確認した

□ 時短勤務になった場合の収入を考えた

□ 家事分担がどう変わるか考えた

□ 子どもの成長後も想像した

□ 転職・異動の可能性を考えた

□ 在宅勤務の可能性を考えた

□ どちらか一人に負担が偏っていない

□ 物件価格だけで比較していない


こんな家の場所の決め方には注意してください

「年収が高い方に近くする」

収入だけでなく、

世帯全体の働き方を確認してください。


「ちょうど中間地点にする」

地理的な真ん中と、

生活負担の真ん中は違います。


「保育園に近いから決める」

卒園後の生活動線も少し考えてください。


「駅徒歩だけで比べる」

ドアtoドアの通勤時間や乗換回数も重要です。


「物件価格が同じだから条件も同じ」

通勤や送迎による家族の負担は異なります。


よくある質問

Q. 共働き夫婦は年収が高い方の職場に近い家を選ぶべきですか?

年収だけで決める必要はありません。

通勤時間、出社頻度、送迎、家事分担、働き方への影響まで含めて判断することが大切です。


Q. 夫800万円、妻400万円なら夫側が合理的では?

夫の収入を守ることは重要です。

ただし世帯年収は1,200万円です。

妻側の働き方が変わり収入が減る可能性まで考える必要があります。


Q. 通勤時間は何分までなら大丈夫ですか?

一律には決められません。

同じ60分でも、

座れる。

乗換が少ない。

在宅勤務がある。

送迎がない。

などで負担は変わります。


Q. 家を買う前に通勤ルートを実際に試した方がいいですか?

できれば平日の通勤時間帯に一度確認することをおすすめします。

休日の交通状況とは違う場合があります。


Q. 夫婦の職場が反対方向なら中間地点がおすすめですか?

必ずしもそうではありません。

出社頻度、送迎、勤務時間、利用路線などを含めて判断します。


Q. 保育園の近くに家を買うべきですか?

現在の生活では重要ですが、

数年後には小学校へ進学します。

現在と将来の両方を考えてください。


Q. 宝塚市で大阪方面へ通勤するなら駅近マンションがいいですか?

駅近は選択肢の一つです。

ただし、住宅価格、広さ、管理費、車、学校、坂道なども含めて判断する必要があります。


Q. 家族に合うエリアが分からなくても相談できますか?

もちろんです。

物件を見る前に、

夫婦それぞれの勤務先・通勤・送迎・生活時間を整理し、

どのエリアなら無理なく暮らせるかから考えることができます。


まとめ|家の場所を決めることは「家族の時間」を決めること

夫の年収800万円。

妻の年収400万円。

数字だけを見れば、

年収の高い夫の職場に近い家が合理的に見えるかもしれません。

でも今回のケースでは、

夫の通勤が1日90分短くなる。

その代わり、

妻は1日90分長くなる。

家族全体の通勤時間は、

ほぼ変わりませんでした。

変わるのは、

誰が90分を背負うか。

です。

さらに、

夫に戻った90分によって、

保育園の送迎を担当できる。

家事を分担できる。

一方、

妻の通勤時間が増えたことで、

働き方や収入が変わる可能性もある。

つまり、

家の場所を変えると、

通勤だけでなく、

家事。

送迎。

収入。

子どもとの時間。

まで変わります。

だから私は、

「年収が高い方を優先しましょう」

だけでは決めません。

家を選ぶということは、

家族の時間をどう配分するのかを決めることでもあります。

物件価格。

広さ。

駅徒歩。

だけでなく、

その家に住んだ月曜日の朝を想像する。

そこまで考えて、

家族が無理なく暮らせる場所を選んでほしいと思っています。


宝塚市で共働き夫婦の家探しをしている方へ

ライズ・ステージ株式会社では、宝塚市を中心に伊丹市・西宮市・川西市・芦屋市など阪神間で、住宅購入・住宅ローン・住み替えなどのご相談を承っています。

「夫婦の勤務地が反対方向」

「どちらの職場に近くすべき?」

「保育園送迎まで考えるとエリアが決まらない」

「宝塚から大阪へ通勤したい」

「駅近か広さで迷っている」

という段階でも大丈夫です。

物件だけを見るのではなく、

夫婦それぞれの通勤・勤務時間・送迎・家事・収入・子どもの成長まで含めて、無理なく暮らせるエリア

を一緒に整理します。

場合によっては、

「今考えている駅ではなく、隣の駅の方が家族には合います」

とお伝えすることもあります。

売るためではなく、役に立つため。

家を選ぶだけでなく、その家で始まる毎日の暮らしまで考えることを大切にしています。


この記事を書いた人

天王寺谷 亮
ライズ・ステージ株式会社 代表取締役

宝塚市を中心に17年以上、不動産売買・住宅ローン・住み替え・相続など数多くのご相談をサポート。

共働き世帯の住宅購入では、物件価格や駅距離だけでなく、夫婦の通勤・子どもの送迎・家事分担・将来の働き方まで含め、家族全体が無理なく暮らせる住まい選びを大切にしています。

2026.10.30